2012年11月27日

糖尿病が原因の口臭

糖尿病が原因で、口臭が出る事があります。
これは一般的に「リンゴが腐ったような臭い」と表現される事が多いようですね。
確かにフルーツが腐敗したような、甘酸っぱい感じの臭いです。


糖尿病の臭いは、口臭よりも体臭の方がキツいように感じましたが
たまたまその方がそうだったのかもしれません。
その方は、フルーツに油を混ぜて腐らせたような臭いがしました。


私は糖尿病にかかった事はないのですが
異様に臭いに敏感なため、誰かが臭いと、その臭いの原因を調べてしまうんです。
敏感なのは、過去に自分が苦労したせいかと思います。


糖尿病から来る臭いの元は、アセトンという物質です。
アセトンは糖尿病にかかっていなくても、尿や血液に存在しているのですが
糖尿になるとその量が増えてしまうため、口臭や体臭となって現れます。


糖尿病とは、「糖」が「尿」に出るのではなく
血糖値が高い状態が続く病気を言います。
血液中のブトウ糖の量を、数値として表すのが血糖値です。


糖尿病にかかると、インスリンというホルモンが不足します。
インスリンとは、血糖値を下げるホルモンですから
これの不足により、ブドウ糖の調節がうまくできなくなってしまいます。


コントロールできなくなって血糖値が上がりっぱなしになれば
腎臓病や脳卒中、心筋梗塞、視力障害などの合併症のリスクも高くなります。
当然、口臭のリスクも高まるわけです。


糖の代謝の異常が起これば、本来使うはずの糖ではなく
エネルギーを作つくるために、身体は脂肪を燃焼させます。
この脂肪燃焼の際にアセトンが発生しますので、口臭、体臭となるのです。


また糖尿病の特徴として、口が渇きやすくなります。
口が渇くという事は、唾液が減少しているという事です。
唾液が減少すれば細菌は活発に活動し、臭いの元となるのです。


つまりアセトン臭と口の渇き。
これが、糖尿病が口臭の原因となる理由です。


口臭だけではなく、疲れやすくなったり、目がかすむ、
体重の急激な減少や、生理が不順になったりもしますので
自覚症状があるという方は、早めに病院で診察を受けて下さい。


放置しないで下さいね。

次は「糖尿病の原因と予防」です。



歯・口・喉の病気 ブログランキングへ


オーラルケア ブログランキングへ

スポンサーリンク



【関連する記事】
posted by Shien at 11:03 | Comment(0) | ●糖尿病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

TOPに戻る