被せ物をした歯と歯茎の間から、クサイ臭いが出る。
このような場合、何が起こっているのか考えてみましょう。
一見して虫歯がなくとも、銀歯の中が虫歯になっている場合があります。
中に入り込んだカスや虫歯には、歯ブラシが届きませんので
銀歯の中で腐敗が進行している可能性があります。
次に、銀歯やセラミックなどの被せ物と歯茎の間に
歯ブラシが上手く当たらず、歯石や歯垢が付いている場合や
歯周ポケットにカスが溜まっていることが考えられます。
歯垢は細菌のかたまりで、歯石はそれが石灰化したものです。
石灰化すると、歯磨きでは取れなくなってしまいますし
放置すれば虫歯になり、口臭のリスクも高まります。
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝が深くなった状態を言います。
この深くなったポケットは、細菌のたまり場ですから
歯茎は腫れ、下がり、歯がグラグラし、やがては骨を溶かします。
歯ブラシが届かないので、カスや汚れや膿もどんどん溜まり
ドブのような、大便のような、とんでもない臭いが漂います。
歯周ポケットは歯周病のはじまりで、原因は歯垢の残りです。
最後に、噛み合わせの問題です。
銀歯や被せ物、詰め物の高さが合わない場合
歯根膜炎を起こす可能性が高いのです。
歯根膜炎とは、歯根膜(歯周組織)の炎症ですから
化膿すると膿が出て、これもまたひどい口臭になるのです。
以上の3点が、銀歯から口臭がする原因だと考えられます。
私も数々の歯科にお世話になってきましたが
良い医者、上手い医者に当たらないと
せっかく治療をしても、口臭が消えないことがあります。
「まだここの歯から変な臭いがするんですけど」
という訴えを聞き入れてもらえず
臭いまま銀歯を被せられてしまったこともあります。
一度くっつけた銀歯やセラミックなどは、外すことができません。
それを外すということは、また新しく作り直すということなんです。
そこで過去の苦い経験から、みなさんにお伝えすることは
「歯科選びは慎重になさって下さい」。
以前、1本11万円の前歯を6本入れ替えたことがあるのですが
入れ替えた後からも、笑うと前歯から口臭がしてくるので
「まだ前歯からヌルヌルしたものが出てくるし
そのヌルヌルが変な味がして、臭いんです。
外してもう一度お掃除して下さい」
そうお願いした時に、言われた言葉が
「もう外せません。どうしても外すなら、
また同じ金額が発生します」
という、信じれれない事実だったのです。
口臭の原因がわかっているのに、お金がないから治せない・・・
なんて思いは、みなさんにはして頂きたくないので
評判のいい歯科を探してから、治療をはじめることをお勧めします。
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タグ:銀歯 臭い